1200MHzを運用できる方は多くいますが、指向性の高いアンテナを使用している局は
多くないようです、かくゆう私も最初は指向性の低いGPを使っていました。
ただGPで大分県東国東郡の移動局と交信する機会があって、そこから沼にハマり
指向性のあるアンテナに変えてのチャレンジが始まりました。16エレから始まり
18エレ・23エレ・55エレのF9FTなどに変えながら模索していました、当時の
1200MHzのアンテナで有名なのはギガシャーク・マッハ・デルタックス・クリエート
でした、長さや使い勝手の良さを考慮して私はデルタックスの35エレスタック2段を
選択して今に至ります。今でこそ、そこそこの設備ですが30年前のOM達のアンテナは
35エレスタック4段、60エレ4パラ4段、30エレの8パラ4段、5.5mのパラボラなど
信じられないような設備のOMが西や東に多くいました。ちなみに1200MHz以上の
周波数も運用するならパラボラの選択肢は大です、ご存じの通りパラボラは単純に
直径を大きくすると利得も稼げて、なにより給電部だけを変更すれば他のバンドも
出られるので1つのパラボラに複数の給電部を付けてマルチバンドの運用をする方も
多かったです、当時私もは2400MHzも運用していたのでパラボラを使う構想もあって
仲の良い四国のOMに1.8mのパラボラの骨組みを作って貰ったのですが、それから
間もなくQRTしてしまったので、結局断念し、今はCMの上に飾って眺めているだけの
オブジェと化してしまいました。
それでも一時期移動運用で市販の1.2mのパラボラを使っていたのですが、運搬する
車に、それなりの幅がないと持ち運び出来ないのと重さ、設営に時間がかかるなどで
これも断念、結局最後は分解出来て持ち運び出来る八木アンテナに変更しました。
35エレスタック2段の使用感ですが利得は28.9dBなので角度が5°変われば聞こえ方が
変わるシャープさで、交信場所によっては3°変わると聞こえ方が変わります、なので
ローテーターのスピードを遅くしないとコントロールがしにくかったり、強風での
バックラッシュでSメーターがフラフラする事は日常茶飯事です、ただ方向が
合った時の効果は絶大で聞こえなかった信号がはっきり聞こえるようになります。
余談ですが、山口RCの宇部市のキー局は45エレのスタック2段を使用していて
RC中はチャットルーム内でアンテナの角度の表示してくれます
宇部市から神戸市は約75°ですが冬場はSSBでも70°では聞こえない事が多くて
75°になった瞬間に急に聞こえ出します、SSBより厳しいFMでの交信では
さらに位置を絞り、日によって78°~80°での交信などもあります。ただ厳しい中でも
何とか聞こえる位置を見つけようと思って頂けるのは、本当にありがたいです。
とりあえず今シーズンはアンテナに拘っていきたいと思います。