JS3SMTの1200MHz奮闘記

完全不定期なのでヨロシクお願いします。

ラジオダクト

UHF帯を運用している方は大小かかわらずラジオダクトの経験があると思います

実際、ほぼ毎日18:00~21:00頃まで何らかのダクトは発生しているようです

ただ目を見張るようなダクトは1年を通しても、なかなか遭遇しないですね。

それでも4月末~10月末の半年間は時期的に大きなラジオダクトが集中する事が多く

その中で私が経験したのは、もう20年以上前ですが今でも鮮明に覚えています。

ちょうど10月のコンテストの日だったので1200MHzを聞いていたらコンテスト

参加局が6エリアからFMでCQを出していました、使用アンテナをお聞きしたら

コーリニアだったので、これは、かなり強力なダクトが出ていると確信しました

当時コンディション把握に使っていた福岡・佐賀のレピーターも強力に

返って来きます、神戸から西向きにFMでCQを出したら仲の良い別府市の局から

コールバックがあり59+60dBで入感、ならばと佐賀県の局に連絡を入れて交信を

お願いしたら、これも今まで経験のない強さで交信が出来きて、このダクトは

夕方まで続きました。余談ですが、当時CQ誌の1200MHzのコラムを担当していた

姫路のOMその話をしたらネタが無かったのか(笑)「コラムに載せるから書いて」

と言われたので記事を書いた記憶があります。

 

もう1つは沖縄がオープンした時でした。これは少し苦い思い出でして

時期は2000年のGW~辺りだったかな?やはり強力なダクトが出ていて

最初は430MHzで垂水区の局が沖縄と交信しているのを聞き、ダクトの

発生を知りました、ただ、その時は1200MHzでも発生しているとは知らず

たまたま2エリアの局が(前に紹介した2⇔6のスケジュールを行っている局です)

確か宮崎県~鹿児島県辺りに移動していて、とんでもない方向から強力に

入ってきました、通常、神戸から宮崎・鹿児島は230°辺りなのですが135°辺り

当局からは和泉葛城山方向で強力に聞こえています、230°に向けても聞こえますが

信号強度が違いました、これにより1200MHzでの沖縄オープンを知りオープンの

恩恵を受けるとともに自然の凄さを実感し貴重な体験が出来ました。

この沖縄のオープンは当時1200MHz・WAJA特記の沖縄残り組を、ざわつかせ

のち1200MHz・WAJAの特記が一気に⑩まで進んだと思います。

ダクトは和泉葛城山辺りまで達していて大阪各局は和泉葛城山の県境で沖縄の局と

交信していました、恐らく、その先まで伸びて行ったと思います。

ただ、その時は1200MHzでは兵庫方向にはオープンしていなくて

当時のレギュレーションでは県外に出ての交信はノーカウントだったので動けません。

強力なダクトは線を引いたような境界線の壁を作り、その線の内側・外側で全く

違っていて内側は強力に入るのに外側は全く聞こえない、なので大阪各局が59で

交信出来ても兵庫からは全く聞こえなくて、悔しいですが静観するだけでした

私も兵庫方向のオープンを待ちましたが、結局休日中にはオープンはなくて

オープンした頃には、残念ながら私は完全にタイミングを逃してしまい

今でも悔やまれる経験です。

当時のイメージ図です。

強力なダクトによる壁が出来て、宮崎方向の信号は反射されて南南東方向から

聞こえたのではないかとと思われます。